世界保健機関(WHO)は28日、100人以上の専門家がジカ熱感染拡大リスクを理由に、ブラジルでの夏季五輪開催を延期するか、開催地を変更するよう求めていた問題で、予定通りに開催しても、ジカ熱の感染状況を「大きく変化させない」との見解を発表し、五輪の開催を容認する姿勢を示した。

 専門家らは、予定通りに開催することは倫理に反するとしていたが、WHOは声明を発表し、「現時点の評価に基づくと、ジカ熱ウイルスは世界全体でほぼ60カ国・地域、アメリカ大陸では39カ国・地域の感染が確認されており、五輪の延期または中止を正当化する公衆衛生面での理由はない」と指摘した。

 「ブラジルは60カ国・地域の内の1つであり、人々はさまざまな理由で引き続きそうした国・地域を行き来している」とした上で、「感染のリスクを軽減する最善の方法は、渡航に関する公衆衛生上の勧告に従うことだ」としている。

[ロンドン 28日 ロイター]
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