Karin Strohecker Marc Jones

[ロンドン 17日 ロイター] - 世界銀行がアフリカ諸国への資金支援を念頭に「干ばつ被害債券」を初めて発行する方向で検討に入ったことが分かった。今後1年から1年半をめどとしている。アフリカ南部ではエルニーニョ現象に加え、温室効果ガスによる平均気温の上昇で、ここ数年で最悪の干ばつに見舞われている。

また世銀は、暴風雨や地震で壊滅的な被害を受けた国を支援する債券の発行拡大も探っていることも分かった。世銀財務局の資本市場・投資部門ディレクター、ジョージ・リチャードソン氏がこうした債券の発行構想をロイターに明らかにした。

これら債券はいわゆる「カタストロフィー債(大災害債、CATボンド)」で、干ばつ被害を受けた国を支援するため、固定利付債として発行することを検討している。

世銀は過去10年以上にわたり、嵐や地震で被害を受けた新興国支援のため、国際復興開発銀行(IBRD)を通じてCATボンドを発行。調達資金の中から総額5億6800万ドルを災害保険金として支給してきた実績がある。

リチャードソン氏によると、干ばつや山火事、洪水といった被害の場合、被害国に資金供給する際の基準設定(モデル化)が地震や嵐よりも少し難しいという。「各種機関がモデル化できるように過去の蓄積データがある程度必要だ」と課題を挙げた。

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