中国に配慮
トランプ大統領は、台湾の蔡英文総統がトランプ氏と再び電話会談を行う可能性があると述べたことについて、北朝鮮を巡る対応で中国が協力的な姿勢を示している中で習近平国家主席との間に問題を引き起こしたくないとして、再会談に否定的な立場を示した。
蔡総統はロイターとの27日のインタビューで、「トランプ大統領自身に電話する機会は排除しない」と述べていた。
トランプ大統領はこれについて「私は習主席と非常に良好な個人的関係を築いた。大きな問題について習氏が全ての可能な措置を講じてくれていると心から感じる」と述べた。この発言は、北朝鮮による新たなミサイル発射や核実験の阻止に中国が取り組んでいる可能性を示す兆候が見られることに言及したものだ。
大統領はその上で「こうした中で習氏にとって困難な状況を引き起こしたくない」とし、「習氏は指導者としてすばらしい仕事をしており、それを妨げるようなことはしたくない。したがって、当然(蔡氏よりも)習氏と先に話したい」と述べた。
トランプ大統領は就任前の昨年12月に蔡総統と電話で会談。米台首脳が直接接触したのはほぼ40年ぶりとなり、トランプ氏は米政府が尊重してきた「一つの中国」政策に疑問を呈していた。
しかし今年2月には同政策を尊重することで中国側と一致し、今月初めには習主席と米フロリダ州で会談した。
27日のインタビューで蔡氏の提案に否定的な立場を示したことは、北朝鮮との緊張緩和に向けトランプ大統領が中国の協力をいかに重要視しているかを浮き彫りにしている。

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