ギリシャではワインバーが人気

ギリシャでも、雪が降る北部からエーゲ海に浮かぶ南部の島々まで、全国でワインを生産している。ワインを飲む習慣は古代ギリシャ時代から続いているものの、ギリシャのワインはあまり目立たない。長年にわたって品質が安定せず、ワイナリーの数が少なかったことが関係している。しかし、若い醸造家が増えたことで、最近、ギリシャワインの国際的評価は高まっている。
首都アテネを訪れると、ワインバーやワインショップがあちらこちらにあることに気付く。2008年、アテネ初のワインバー「Oinoscent」のオープンを皮切りに、アテネでも国産、輸入品問わず良質なワインが揃い、気軽に外飲みできるようになった。ワイナリーツアーもある。
ギリシャでは、今、ワインがブームといってもいい状況かもしれない。過去10年間で初という、ギリシャ人のワイン消費についての調査(2023年)によると、ワインが好きな人は回答者の70.5%に上った。ビールは42.3%、ギリシャのリキュールのチポウロは19.6%、ウーゾは13%、ギリシャ独自の白ワインのレツィーナ11.7%(以下省略)という結果だ。「ギリシャワインと輸入ワインのどちらが好きか」という質問には、94.8%がギリシャワインと回答した。
回答者の年齢層は18~25歳が63.9%、26~35歳と36~45歳がそれぞれ13%、46歳以上は10%のみ。全体の男女比は男性が3割、女性が7割だったため、この調査に限れば、最近は「ワインを好む女性が多い」ということになるか。
今後、各国のワイン文化はどう変わっていくだろうか。サステナビリティの観点からは、どの国でもオーガニックワインの生産を増やしたり、地産地消がさらに重視されるとよいが、温暖化によるぶどう品種の切替などの課題もあって時間がかかりそうだ。

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