ガンナはスピーチの中で「誰一人として置き去りにしない」と語り、全校生徒にプレゼントを配った。私たちが作った再利用可能なショッピングバッグだ。無料の食料品店を遠慮なく利用してもらうための工夫だった。

思い返せば、私が生まれたとき、両親はまだ20歳と21歳だった。中学生の頃には、車が代金未納で回収されてしまったほど、わが家は貧しかった。レッカー車に引かれていく車を、父が家から走って追い掛けていった。

そう、中学生ともなれば家庭の環境にはそれなりに敏感になる。生計が厳しくなれば、すぐに気付く。

だからこそ私は、無料の食料品店を広めていきたい。次の出店は、ミシシッピ州ジャクソンの学校になりそうだ。

この無料食料品店は多くの人の暮らしを変えるだろうと思っていた。出店後の反響は上々で、SNSで喜びの声をたくさん目にした。「あなたが私の暮らしをどれだけ変えたか、あなた自身は想像もつかないでしょう」と書いてくれた女性もいる。

多くの家族が幸せになったなら、私も幸せだ。

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