同じ製品のために金型や生産設備を複数持つことなどは競争力を維持、強化するうえで必ずしも得策ではないという専門家の意見もある。

「グローバルでの競争は『毎日』のことだが、災害は『いつか』やってくるもの」と東京大学大学院の藤本隆宏教授は、供給網にはまず国際競争力があることが大前提だと主張する。

 災害時に事業を継続することは重要だが、そのために「在庫をより多く持とうとか、生産ラインをもう1本作ろうという(震災対応の)強さだけを求めていては国際競争に耐えられなくなる。競争力を犠牲にしてまでの対応を取る企業は次の災害が起きる前につぶれてしまうだろう」と指摘する。

 (白木真紀、田実直美 編集:北松克朗)。

[東京 18日 ロイター]
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