株式市場では、今後もNANDメモリーの市況は良くなると期待する見方が多くなっています。加えて、メモリーの回路を別々に作成し、材料のウエハー上でそれらを貼り合わせて高性能化する、という画期的な新技術も評価されています。

ちなみに、成長投資や債務返済を優先するという方針のため、配当や株主優待は実施しておらず、株価の値上がり(キャピタルゲイン)によって株主に報いる姿勢です。株価は現在10000円まで急伸しています。

ロシアによるウクライナ侵攻やコロナ禍を経て、経済安全保障の側面からも、国内の半導体サプライチェーンの強化に向けた官民連携が進んでいます。いまや「国策企業」とも言えるキオクシアホールディングスの今後の動向は、株式市場でも引き続き注目されそうです。

[筆者]
佐々木達也(ささき・たつや)/証券アナリスト・金融ライター

金融機関で債券畑を経験後、証券アナリストとして株式の調査に携わる。市場動向や株式を中心としたリサーチやレポート執筆などを業務としている。ファイナンシャルプランナー資格も取得し、現在はライターとしても活動中。株式個別銘柄、市況など個人向けのテーマを中心にわかりやすさを心がけた記事を執筆。

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