フランス政府は5日、中国発のインターネット通販「SHEIN(シーイン)」のオンライン販売を一時停止する手続きを開始した。子どもに似た成人用玩具「ラブドール」や武器といった不適切な商品がサイトで販売されていることが発覚し、社会的な反発が強まったことが背景にある。

フランス財務省は声明で「首相の指示に基づき、政府はシーインが全コンテンツについてわが国の法令および規制を最終的に順守していると当局に証明する必要がある間(通販事業を)停止するための手続きを始めている」と述べた。

シーインは、全世界の同社サイト上で出品者に対して成人用玩具の販売禁止を通達するとともに、フランス国内のマーケットプレイスを自主的に停止し、出品者の販売慣行を見直すとしている。

財務省は、禁止された商品の販売継続が確認された場合は、フランス国内でのシーインのマーケットプレイスだけでなく、全てのサイトを停止すると強調した。

また財務省によると、ル・エナンフ・デジタル担当相が欧州連合(EU)欧州委員会に、シーインの慣行に関する調査を始めるよう要請した。

欧州委の報道官は、早速5日にシーインと連絡を取ったと明らかにしたが、まだ正式な調査には乗り出していない。

中道右派共和党のアントワーヌ・ベルモレル・マルケス議員は、議会が18日1700GMT(日本時間19日午前2時)に開く公聴会でシーインを喚問するために出席を促し、同社が承認したと述べた。

シーインは首都パリのマレ地区にある老舗百貨店「BHV」に世界初の常設店を開店しており、以前からイダルゴ市長や地元小売業界などがファストファッションによる伝統的な高級品市場への侵食だなどと批判を浴びていた。



[ロイター]
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