自律的に動く多くのロボットが人とともに働く未来を目指して

そもそもパナソニックEW社とugoの共創は、2023年度にパナソニックEW社が実施したアクセラレータープログラムから始まった。スタートアップとの共創によって、「今と未来のくらしをより良くするためのイノベーション創出」を目指す同プログラムにおいて、採択企業の一つに選ばれたのがugoだった。

以降、ugo社が持つ自律移動型の業務DXロボットやAI等の技術を活用したその運用のノウハウと、パナソニックが持つ建物設備システムのインフラや知見といった両社の強みを掛け合わせ、建物内におけるロボットの利活用と導入課題についての検討を推進。ロボットとビルOSとの連携による新たなビル管理やテナント向けサービスの創出などスマートビルの価値向上や管理コスト削減に向けた取り組みも行ってきた。

今回の技術検証は、そうした両社の取り組みの延長線上にあるものだ。

newsweekjp20251030070140.jpg
パナソニックEW社ソリューションエンジニアリング本部の楠田駿氏。ソリューションエンジニアリング本部では、ヒト・モノ・エネルギーなどのデータを利活用し、サスティナブルなビル運営をサポートする事業を展開する

「現在、各ベンダーさんから提供されている自走式ロボットはSLAMという技術を使った自己マップによって稼働しています。そうした自己マップはそれぞれのロボット自身が持つものであり、他のロボットと位置情報を共有する仕組みなどは今のところありません。結果的に、同一フロア内で複数のロボットが稼働する際にスタックが起きてしまうなど、稼働率の低下が予想されます」

そう話すパナソニックEW社ソリューションエンジニアリング本部の楠田駿氏によると、今回の実証検証ではパナソニックEW社が提供するビーコン付き天井照明設備の「リベコム(LIBECOM)」を活用。リベコムは、人の動きや外光などを検知し点灯・調光の自動化や、ビーコンによる位置情報サービスを可能にした新無線照明制御システムだ。

スマートビルの価値向上に向けた技術検証