「すべての身体的接触が善意に基づくとは限らない。他の触れ方と同じように見えても、意図はまったく異なることがある」と、マットソンは語る。「今回注目したのは、触れられたくないという個人の傾向と並行して見られる、操作的な接触の使い方だった」

研究チームは500人以上の大学生を対象に調査を行い、触れられることにどれくらい抵抗があるか、接触を避ける傾向があるか、そして身体的な愛情表現をパートナーにとって有益でない形で使ったことがあるかどうかについて尋ねた。

調査結果からは、性格特性と接触行動との間に明確な関連が見られた。ダーク・トライアドの傾向が強い人ほど、パートナーを操作する手段として身体的接触を用いる傾向が高かったのだ。

「相手をコントロールするための身体的接触は、見た目にはハグや愛撫といった愛情表現のように見えるかもしれないが、直前に暴力的な行為があったあとで使われることがある」と、マットソンは本誌に語る。

「逆に、愛情を与えないことを、罰や強制の手段として使う人もいる。ほかにも、支配や権力の誇示、あるいは見下しや優位性を示すために使われる接触もある。たとえば、相手のパーソナルスペースに踏み込む行為などがそうだ」

ダーク・トライアドの傾向を持つ人々は、ハグのような愛情表現に見える身体的接触を通じて、見返りを得ようとする傾向があった。たとえば、不安を和らげるための安心感を求めたり、パートナーに対して支配力を強めたりする行動がそれにあたる。

ナルシストは「無意識に」こんな接触をする
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