写真乾板の欠損や撮影版の異常ではなさそうだが...

研究チームは、2718日分の天文観測データを用いて、謎の光が観測された日と地上核実験の日、そして謎の光の報告件数を照合した。

結果、核実験の次の日までに謎の光が観測される確率は、他の期間より45%高いことがわかった。謎の光が目撃された際には謎の光の観測数も大幅に増加していた。

具体的には、謎の光の目撃報告が1件増えるごとに、謎の光の観測数は8.5%増加した。また、謎の光は核実験が行われている期間中にやや多く見られる傾向も確認された。

研究チームは「われわれの研究成果は、謎の光と核兵器が関連している可能性を示す、目撃証言以外の実証的なデータを提供するものだ」としている。

ただし、これら星のように見える物体の正体や、謎の光の本質を最終的に特定するには至っていない。いくつかの具体的な特徴により、写真乾板の欠損や大気中の異物といった他の仮説が排除される可能性も示された。

今回の発見は大きな前進ではあるが、謎の光の正体を明らかにするためには、今後さらなる調査が必要となる。

本誌は、追加のコメントを得るべく、研究チームに問い合わせを行っている。

【参考文献】

Reference

Bruehl, S., & Villarroel, B. (2025). Transients in the Palomar Observatory Sky Survey (POSS-I) may be associated with nuclear testing and reports of unidentified anomalous phenomena. Scientific Reports, 15(1), 34125.

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