魚、大豆製品、乳製品を意識的に摂る

2.昼休みや帰宅時にウォーキングなど軽い有酸素運動を取り入れる

ジョギングやウォーキング、サイクリングといった有酸素運動は、セロトニンやドーパミンの働きを高め、ストレス耐性を向上させる効果が報告されています(Alizadeh, 2024)。週に数回、20〜30分程度の運動でも有効です。

3.夜更かしを避け、7時間程度の睡眠を確保する

睡眠不足は自律神経を乱すだけでなく、感情をコントロールする脳領域(前頭前野や扁桃体)に悪影響を与えることが知られています(Frau et al., 2020)。なるべく夜更かしや不規則な生活は避け、7時間前後の睡眠を心がけましょう。

4.トリプトファンを含む食品を意識して摂取する

栄養面では、セロトニンのもととなる「トリプトファン」を含む魚、大豆製品、乳製品を意識的に摂るとよいでしょう(Kikuchi et al., 2021)。

さらに、気圧変化による体調の揺らぎを自覚したら、業務負荷や予定を調整し無理をしないことも重要です。

こうした小さな工夫の積み重ねが、秋の不調を未然に防ぐことにつながります。

ただし、気分の落ち込みや不眠などが数週間以上続く場合や、日常生活に支障をきたすほど強い症状がある場合には、早めに医療機関に相談することも大切です。

不調を「気のせい」として片付けてはいけない

秋は過ごしやすい季節である一方、日照時間の減少や気圧の変動により心身が揺らぎやすい時期でもあります。セロトニン活性の低下や自律神経の乱れは気分の落ち込みや集中力の低下につながり、時に季節性うつ病(SAD)にまで発展することがあります。

大切なのは、そうした不調を「気のせい」と片づけないことです。環境要因による自然な反応であり、誰にでも起こり得る現象だからです。だからこそ、朝の光を浴びる、運動する、規則正しい睡眠を取る、栄養を意識するなど小さな工夫が有効です。

健康を守ることは、ビジネスパーソンが成果を出し続けるための基盤です。季節の変わり目を上手に乗り越えることが、仕事と生活の双方を充実させる第一歩になります。

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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