住友電工の株価は今後どうなる?

生成AIの進化、データセンターの拡張、自動車の電動化。いずれも住友電工の事業とリンクする成長テーマです。さらに今、安定的な自動車事業で得られた経営資源を高成長かつ高収益の情報通信事業に再投資する、という好循環が生まれつつあります。企業価値の拡大余地は大きいと言えるでしょう。

株価は昨年以降、生成AI関連の需要期待で上昇基調を描いてきました。特に、今年5月に投資家向けに公表された資料でデータセンター関連の需要拡大が示された際には、株価が急伸。続く7月の上方修正で一段高となりました。

住友電工の株価

10月末(31日)に予定されている中間決算で第1四半期に続く業績の好調が見られれば、さらなる上昇のきっかけとなりそうです。

また、10月後半の米AIクラウド大手各社、11月後半の米半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表で、データセンター投資の拡大や、その投資が実際に収益へと繋がることが正当化されれば、住友電工にも波及的な買いが入る可能性が高いでしょう。

投資する際の注意点を挙げるなら、円高の進行のほかに、データセンター投資や自動車生産の急減などが起きた場合でしょうか。

過去の成績(9勝1敗)が示すように、11月相場に強い銘柄としての実績も十分。中間決算を機に、さらなる株価上昇を演じるのか。住友電工は今年の11月も注目リストの最上位に置いておきたい銘柄です。

[筆者]
岡田禎子(おかだ・さちこ)/個人投資家、ファイナンシャル・プランナー

証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの人に伝えられるよう活動中。個人投資家としては20年以上の経験があり、特に個別株投資については特別な思い入れがある。さまざまなメディアに執筆するほか、セミナー講師も務める。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)。
note:https://note.com/okapirecipe_555

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