Z世代が重視するものとは

Z世代の多くは、年金によって保障されていた安定の喪失を嘆くだけでなく、新たな安全な資産モデルを自ら構築しようとしている。

R.W. ロジェ&カンパニーのロジェは、Z世代が「携帯性」と「柔軟性」を重視していると指摘する。

「Z世代は、ミレニアル世代がリストラや企業の再編によって痛手を受ける姿を見てきた。だからこそ、彼らは『約束』よりも『携帯性』を選んでいる」とロジェは語る。

「年金は通常、転職すると引き継がれないが、401(k)であれば引き継げる」

また、ロジェは、若者たちは、短期、中期、長期といった時間軸を意識しながら、退職後の貯蓄に取り組んでいると指摘する。

「短期での資金は、安全に保つ。中期の資金は、インフレを上回る利回りを見込みつつ、株式のように大幅な値下がりを起こしやすい資産は避けて運用する。長期の資金は、低コストのインデックスファンドで複利運用する。時間軸の区分けは、人間が陥りやすい『損失回避』や『群集心理』といったバイアスを抑制する」

若者の間で広がる「マイクロリタイア」
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