トランプ米大統領と一族が、企業の資産価値を偽って不正な利益を得たとして起こされた訴訟で、ニューヨーク州高等裁判所は21日、トランプ氏らに5億ドル超の罰金支払いを命じた一審判決を破棄した。

ニューヨーク州地方裁判所は昨年2月、トランプ氏一族の複合企業トランプ・オーガニゼーションが資産価値を水増しし、金融機関から有利な条件で融資を受けたとしてトランプ氏と子息、元経営幹部らに経過利子を含めて総額5億2700万ドルの支払いを命令していた。

しかし高裁は5人の判事全員が、事件の扱いに問題があると判断し、罰金支払いを無効にするべきだとの見解を示した。ただこのうち4人は、詐欺の認定を維持することに賛成。一方で1人は、事件そのものを却下するべきだと主張した。

この訴訟について政治的な動機に基づく「魔女狩り」などと非難していたトランプ氏はソーシャルメディアに「全面勝利だ」と投稿。「違法で恥ずべき(地裁の)判決を破棄する勇気を持っていた高裁に対して大いに敬意を表する」と述べた。

原告側のニューヨーク州のジェームズ司法長官は、州最高裁に上告する方針を明らかにした。



[ロイター]
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