<ブケレ大統領への権力集中が止まらない。独裁色が強まり続けるが、国民からは支持されている──>

中米エルサルバドルで、ブケレ大統領への権力集中が加速している。ブケレは2019年の就任以来、令状なしでのギャングの大量摘発や反体制派の投獄を進めてきた。強権的な手法には反発もあるが、犯罪を激減させた手腕が国民に広く支持されている。

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同国の憲法は大統領の連続再選を禁じていたが、ブケレが21年に最高裁判事の大半を入れ替えると、最高裁は続投を認める解釈を提示。ブケレは昨年、再選を果たした。

7月31日には国会で大統領の再選を無制限に容認する憲法改正案が可決。これでブケレは事実上、好きなだけ権力の座に居座ることができる。

中南米では近年、ベネズエラとニカラグアで大統領の任期制限が撤廃され、独裁体制の強化につながった。

人権団体などからは批判の声が上がっているが、国外追放者をエルサルバドルの刑務所で受け入れてもらっている米トランプ政権は、今回の憲法改正を「民主的根拠に基づく」手続きだとして支持を表明した。

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