<重度の肺炎にも似た疾患で死亡者も。ニューヨーク市保健局は「冷却塔」に注目して調査を始めている>

ニューヨークでレジオネラ症の感染が相次ぎ、過去1週間で1人が死亡、20人以上が発症した。ニューヨーク市保健局の発表によると、7月25日から30日の間に、セントラルハーレム地区で少なくとも22人がレジオネラ症と診断されている。

レジオネラ症は重度の肺炎に似た疾患で、高齢者や喫煙者、免疫力の低下した人にとっては致命的となることがある。主な症状には、咳、発熱、頭痛、筋肉痛、呼吸困難のほか、混乱、下痢、吐き気などがある。

レジオネラ症は、レジオネラ属菌によって引き起こされる。この細菌は温かい水の中で繁殖し、汚染された水蒸気を吸い込むことで感染する。人から人へは感染せず、主に冷却塔や配管設備、ジャグジー、浴槽、加湿器、大型空調設備の凝縮器などが感染源となる。

霧状の水滴を介して広がるため、市の保健当局は、地域内の稼働中の冷却塔をすべて調査し、感染拡大を防ぐための対策を急いでいる。冷却塔の水質検査の結果、原因菌が検出された建物については、保健局が所有者に対し、24時間以内に対応を開始するよう指示したという。

急激な感染拡大と重症化のリスクを受けて、地域では早急な対応が求められている。ただし保健局は「ほとんどの人」にとってのリスクは「低い」としている。

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