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Bottles of Rapamycin and Trametinib on ice K. Link / Max Planck Institute for Biology of Ageing

今回の実験では、両薬剤の単独使用よりも併用によって寿命を延ばす効果があることが有意に示された。

トラメチニブ単体ではマウスの寿命が5〜10%、ラパマイシン単体では15〜20%延びたが、併用ではそれを上回る効果が得られた。

 

この併用療法は単なる用量の増加ではなく、遺伝子の働きそのものに新たな影響を与えていると研究チームは述べる。

現在、トラメチニブの最適な投与量の確立に取り組んでおり、長寿効果を最大限にしながらも、副作用を最小限に抑えることを目指しているという。

なお、トラメチニブはすでにヒトへの使用が承認されているため、今後はジェロプロテクター(老化抑制薬)としての可能性を臨床試験で検証することも可能だ。

本論文の共同筆者でドイツのマックス・プランク老化生物学研究所(Max Planck Institute for Biology of Ageing)の生物学者であるゼバスティアン・グルンケ(Sebastian Grönke)博士は次のように述べる。

より多くの人々に恩恵をもたらす可能性
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