<トランプは2029年1月までに火星に到達すると意気込んでいるが、天文学者たちからは疑問の声が噴出している>

火星に宇宙飛行士を送るというNASAの壮大な野心は、今まで以上に強まっているようだ。

地球を出発して火星を訪ね、また地球に戻ってくるには、20億キロ近くを旅しなくてはならない。そのミッションを成功させるには、技術面と医学面で大きな障害を乗り越える必要がある。

それでも、トランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いる起業家のイーロン・マスクは、自身が経営するスペースX社で火星旅行を商業レベルで実現させることに夢中になっているし、ドナルド・トランプ米大統領も有人火星探査に強い関心を示してきた。

【動画】スペースX社が公開したスターシップミッションのイメージ動画

3月5日に米議会で演説したトランプは、「火星に星条旗を立て、さらに遠くへ行く」とぶち上げた。また1月20日の大統領就任演説でも、火星に宇宙飛行士を送る意向を明言。昨年の大統領選でもたびたびこの赤い惑星に言及していた。昨年10月のペンシルベニア州での選挙集会では、当選した場合の大統領任期が満了する2029年1月までに「火星に到達」すると約束した。

「イーロンに尋ねたんだ。『実現可能なのか』ってね」と、トランプは聴衆に言った。「『もちろん!』という返事だったよ」

トランプは、こうした火星探査計画と、NASAが既に進めている有人月面探査の「アルテミス計画」の関係について語っていないし、最初のミッションが有人探査になるのか無人探査になるのかも明言していない。一方、マスクは火星への入植をできるだけ早く始めたいと考えていて、今年1月には月探査を「無駄な脇道」と言い切っている。

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火星到達のために克服すべき課題は山積み
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