<サメの「攻撃」が増えているとされるが、実際は人間の「先手」が原因かもしれない。特に問題視されているのが、SNS映えを狙ってサメに接近・接触するインフルエンサーたちの存在だ>

近年増加するサメによる咬傷事故の多くは、攻撃というよりも、人間による干渉に対する自己防衛の反応かもしれない...そう指摘するのは、海洋生物学者たちだ。

特にSNSインフルエンサーらがサメとの「ふれあい」を促進していることが、事故を誘発しているとする見方も出ている。

【画像】「サメが危ない」の裏にあるインフルエンサーの「バカ行動」

映画『ジョーズ』やセンセーショナルな見出しの影響で、サメ=人間に襲いかかる危険な捕食者という印象が広く浸透しているが、専門家によれば、サメは基本的に人間に対して自発的に接触を試みることは少ないという。

「サメには非常にネガティブな印象バイアスがある」と語るのは、PSL研究大学のエリック・クルア教授。同氏はタイムズに、サメによる人間の死亡例は世界中で年間10件以下であるのに対し、犬による死亡は年間1万件以上あるにもかかわらず、犬は好意的に見られていると指摘した。

クルア氏とその研究チームは、2009年から2023年にかけて仏領ポリネシアで記録されたサメによる咬傷74件を調査。そのうち約5%が、人間がサメに触れたり刺激を与えた直後に起きた「防衛的な咬みつき」であることがわかった。多くの傷は浅く、捕食行動による「肉片の切除」のような痕跡はなかったという。

人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に安心な水にアクセスできる社会の実現へ
PR
サメによる「反撃」を招く人間の行動とは?
【関連記事】