「今回の『米国医師会雑誌(JAMA)』の新研究は見過ごせない警鐘だ。ゴルフ場から1〜3マイル(約1.6~4.8km)の範囲に住むことで、発症リスクが2倍以上になる。特に地下水が脆弱な地域では、公共の井戸の飲料水がリスクとなりうる。これはゴルフ場だけの問題ではない。農薬、環境曝露など予防可能なリスクが隠れているという問題だ。

対症療法から予防へとシフトしなければ、その負担は膨大になってしまう。影響を受けるのは家族、医療制度、経済、そして社会全体だ。科学はすでにエビデンスを積み上げている。警告は明白だ。あとは意志と『パーキンソン病対策計画』が必要だ」

また、パーキンソン病の症例は爆発的に増加しているにもかかわらず、パーキンソン病関連の支出のうち、予防にはわずか2〜3%しか使用されていないとも指摘する。

農薬の種類やゴルフ場との関係、パーキンソン病の発症率に関するさらなる調査が必要だと研究者チームは述べる。

パーキンソン財団によれば、2025年には新たに9万人が診断される見込みで、2030年にはアメリカ国内の患者数が約120万人に達すると予測されている。

【参考文献】

Brittany Krzyzanowski, Aidan F. Mullan,E. Ray Dorsey,et al, Proximity to Golf Courses and Risk of Parkinson Disease,AMA Netw Open. 2025;8(5):e259198.

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