──行き先をサクラメントにしたのはなぜ?

この映画を売り込んだ際に、同じことを複数の投資家から聞かれた。行き先は重要ではない、というのが答えだ。

人生への意欲も目指すものもない2人がどこかに行こうと思い付いただけで、行き先はどこでもいいんだ。実は1人にはそこに行く具体的な理由があるんだけどね。

──主人公たちと同じミレニアル世代の人々にとって、成長が途中で止まった大人という話は実感としてすごくよく分かると思う。着る服も、親が自分たちと同じ年代だった頃とは大きく違う。

そのあたりをきちんと描きたかった。男の友情の概念や、2人がなりたいと思う男性像、それに自己イメージには世代的なものがあると思う。リッキーの父親はリッキーに大きな影響を与えているし、グレンの父親もそうだ。

男であることにどう向き合い、コミュニケーションをどう取り、感情をどう出すかという点で、自分たちの世代は父親たちのやり方を受け入れている。その一方で、別の道も見つけていると思う。

映画『サクラメント』予告編
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