NASAのダストデビル研究の歴史は数十年にさかのぼる。軌道探査機バイキングが初めてダストデビルを捉えたのは1970年代。続くパスファインダー、スピリット、オポチュニティ、キュリオシティの探査でも記録され、2021年にはパーシビアランスに搭載の「スーパーカム」マイクロフォンを使って初めてダストデビルの音を収録することに成功した。

この現象は予測できないことから、探査機は全方向の地平線スキャンを頻繁に行う。観測はその時の傾向に応じて調整され、特定の時間帯や特定の方角でダストデビルの活動が活発になった場合、それに合わせて照準を絞る。

それでも1つの画面に複数のダストデビルを収めることは難しい。今回の最新映像では、互いに作用して消えるような様子も観察できることから、ダストデビルが互いを食い合っているとNASAチームは表現する。

「対流渦、すなわちダストデビルは、かなり残忍だったりする。2つのダストデビルが出くわすと、互いを消滅させるか合体するかして、強い方が弱い方を食ってしまう」とレモンは締めくくっている。

(翻訳:鈴木聖子)

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