ジェゼロ・クレーターは全長約28マイル。太古の生命の兆候を探る最も有望な場所の一つで、かつて氾濫があったと考えられている。パーシビアランスは現在、過去の生命の痕跡を求めてクレーター外縁部の探査を続けており、採集した岩石コアの標本はいずれ地球に送られる可能性もある。

映像には目に見える以上のドラマがあり、火星の天候を探るうえで科学的に重要な手がかりを与えてくれる。ダストデビルの形成は、火星の地表から上昇した暖気が回転しながら柱状になることで始まる。そこへ周辺から空気が押し寄せると渦の勢いが増し、塵を空中に巻き上げる。

「こうした現象は、風が強く吹いている方向や風速といった大気の状態を表す。火星の大気中の塵の約半分はこの現象に起因する」。NASAジェット推進研究所のパーシビアランス担当プロジェクトサイエンティスト、ケイティ・スタック・モーガンはそう解説する。

ダストデビルは視覚的に興味深いだけでなく、現実的な理由でも重要性が大きい。ダストデビルが巻き上げる塵は火星の気候に影響を及ぼす。いつ発生するかは予測がつかず、研究は難しい。

「互いを消滅させるか合体」...ダストデビルの残忍さ
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