14年の戦争が残した傷痕はそう簡単に元どおりにはならない。しかし、一生治らない傷とは言えないし、いつか今よりよくなるかもしれない。

20代の青年は言う。「特定の宗派に憎しみの感情を持っている人がいるのも本当。でも、その人のことを責めたり、批判したりするべきではないと思う。本当に戦争の傷は深いから。シリア人にはもう少し時間がいる」

別の40代の男性は「宗派の問題はシリア人同士でいずれ解決できる。外国が介入したり、メディアがあおったりしないでほしい」と語った。

3月の1500人が殺害された衝突について、暫定政権は政府側を含めて責任者を処罰するとしている。14年ぶりに迎えた変化の時に、シリアの人たちは覚悟を持って、時間をかけて向き合おうとしている。

PHOTOGRAPHS BY MEGUMI ITO

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