迷彩服を着たプーチン
「根本原因」が除去されなければ停戦に応じないとするプーチン(3月12日、クルスク州) REUTERS

停戦実施の具体策は?

とはいえプーチンの外交政策は、トランプと親密な関係を保ちアメリカとヨーロッパの同盟に亀裂を入れることを軸としている。プーチンはトランプの厳しい発言を、2人のパートナーシップが危機に瀕しているという警告と受け取るかもしれない。

もちろんプーチンが停戦に合意したところで、従わない可能性はある。特に一方あるいは双方が戦争を継続したい場合、短期間の停戦でさえなかなか維持できないことはイスラエル・パレスチナ情勢が証明したばかりだ。

今回の共同宣言からは、停戦を具体的にどう監視し実施するのかが見えてこない。

欧州諸国はイギリスとフランスを中心に、ウクライナへの平和維持部隊の派遣を提案した。これにロシアは直ちに反発。だが和平交渉が始まれば、プーチンはこうした態度を改めなければならないだろう。改めなければ国際社会で──トランプにまで──「悪役」と見なされかねないからだ。

停戦が実現しても、平和はすぐには訪れない。2014年のクリミア併合から現在までに奪われた領土が、最終合意で全てウクライナに返還されるとは誰も考えていない。

ゼレンスキーは全領土返還を主張しつつ、一方で安全の保証を停戦の条件とする。将来的なロシアの侵攻を防ぐため、NATO加盟は無理でもアメリカを含む西側が何らかの形で安全を保証しない限り、停戦はないと述べている。

鉱物協定があってもウクライナの安全は保証されない
【関連記事】