金価格が14日の取引で、史上初めて1オンス=3000ドルを突破した。トランプ米大統領の関税措置に起因する経済不確実性を背景に、安全資産である金への買いは歴史的な水準にまで膨張している。

金のスポット価格は一時、史上最高値の3004.86ドルを付けた後やや下げ、1342GMT(日本時間午後10時42分)時点では0.1%高の1オンス=2991.00ドル。

金先物は0.4%高の3002.30ドルとなった。

独立系金属トレーダー、タイ・ウォン氏は、3000ドルの節目突破について、トランプ大統領による株式市場の混乱を背景に、投資家たちが究極の安全資産とされる金に資金を逃避させたためだと述べた。

トランプ大統領の関税発動を巡る懸念や株式市場の売りなどにより、金は年初来で約14%上昇している。

また、金は中央銀行の需要にも支えられており、中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した統計によると、2月末時点の金準備は7361万トロイオンスで1月末の7345万オンスから増加した。人民銀行は4カ月連続で金を購入した。

ただ、前出のウォン氏は、貿易問題の解決が見え、資産市場が回復すれば、大幅な調整が起きる可能性があるとの見方も示した。

他の金属では、銀のスポット価格は0.3%高の1オンス=33.90ドル。

プラチナ価格は0.3%高の997.0ドル。

パラジウム価格は2.1%高の979.18ドルとなった。

[ロイター]
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