<アメリカ主導の和平交渉が続く中、ゼレンスキーはいよいよ数少ないカードを失うことになりそうだ>>

サウジアラビアでアメリカとウクライナの高官協議が行われているころ、ロシア軍はウクライナの越境攻撃で一部奪われた西部クルスク州で攻勢を続け、ウクライナ軍部隊が集結するスジャの町に入った、とロシアの情報筋が伝えた。

昨年8月、ウクライナ軍はウクライナ北東部スームィ州と国境を接するクルスク州に電撃的な越境攻撃を仕掛け、一部を占領した。このロシア領土は、将来の和平交渉の際、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の交渉の切り札になるはずだった。

 

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、数千人の北朝鮮軍部隊の支援を得て何とかクルスクからウクライナ軍を追い出そうとしたが、完全に撤退させることはできずにいた。だがここ数日は複数の集落を相次いで奪還し、スジャ周辺への攻撃も激化している。

ロシアがクルスクの支配を完全に取り戻せば、和平交渉におけるウクライナの立場は弱くなる。

2月末にドナルド・トランプ米大統領、ゼレンスキー、J・D・バンス米副大統領の間で行われた、今となっては有名な大統領執務室での口論で、トランプはいみじくもゼレンスキーにこう言った。「あなたは今、交渉のカードを何ももっていない」

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