トランプは大統領選後にDOGEの創設を発表した際、マスクと、起業家で共和党の指名争いから撤退したビベック・ラマスワミを共同のトップに指名した。マスクは速やかにラマスワミを追い払い、大統領就任式までに組織を完全に掌握した。

トランプは就任後、既存の政府組織である米デジタルサービス(USDS)内にDOGEを置いた。そして連邦政府機関に対し、「大統領のDOGEアジェンダ」を実施するために「DOGEチーム」の設置を命じた。

こうしたDOGEの迷路は、組織の実態を明確にすることを意図的に難しくしている。大統領令によると、DOGEはUSDSの管理者に「統括される」。しかし、USDSの責任者だったテッド・カルステンセンは、マスクのチームに締め出される形で2月6日に辞任した。

司法省の見解が矛盾する訳

マスクは自分がDOGEのリーダーだと公言し、米国際開発庁(USAID)などの閉鎖は自分の手柄だと主張している。彼があらゆる意味で一連の作戦の首謀者であり、直接の命令と世間に向けた発言を組み合わせて政府機関を巧みに攻撃していることは明らかだ。

トランプは大統領執務室でマスクと共に取材に応じ、DOGEをマスクの「チーム」と呼んだ。19日にはマスクがDOGEの「責任者」だと明言した。トランプは大統領として、全ての行政官の採用、解雇、配置転換を自由にできる絶対的な権限があると主張している。

要するに、トランプがマスクはDOGEの責任者だと言うなら、マスクがDOGEの責任者なのだ。

司法省は「あくまで大統領の上級顧問」と主張するが...
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