ロシア国内でも停泊中のタンカーで爆発が発生

1月には米政府が、影の船団など「前例のない数の石油輸送船」に対する新たな制裁を発表した。

西側諸国は2022年にロシアがウクライナへの本格侵攻を開始して以降、ロシア産の原油や石油製品の輸出を制限する対ロ制裁を発動。これを受けてロシアは、この制裁を回避すべく影の船団を編成した。

イタリアのメディア「IVG」が2月17日に報じたところによれば、サヴォーナ港に停泊していた「シージュエル」は15日の早朝に積み荷を降ろしている最中に爆発に見舞われ、この爆発で船体に穴が開いたという。IVGは「幸いにも安全室の二重外板が持ちこたえたため海に原油が流出することはなく、環境災害を回避することができた」と伝え、また同タンカーが沈没する危険はないという当局の見解を報じた。

乗組員は、大きな爆発音が2回聞こえた後に船体が凹んでいるのを発見したと報告している。IVGによれば捜査当局は爆発の原因について複数の説を検討しており、テロ攻撃の可能性も視野に入れている。

シージュエルの爆発が起きるわずか数日前には、プーチンの出生地サンクトペテルブルクに近いロシア北西部のウスチ・ルーガ港に停泊中の別の石油タンカー「コアラ」でも爆発が起きていた。アンティグア・バーブーダ船籍でロシアの「影の船団」につながりがあるとされている「コアラ」は2月9日に機関室で爆発が発生し、乗組員が緊急避難していた。

コアラの「機関室で爆発が発生」して乗組員が避難
【関連記事】