北朝鮮兵のバックパックには、わずかな食料と1リットルの水しか入っておらず、手袋や防寒具は入っていなかった。代わりに大量に入っていたのは弾薬だ。平均的なロシア兵の3倍以上の弾倉を所持しており、手榴弾や地雷も入っていたという。
ウクライナの偵察用ドローンが捉えた映像には、北朝鮮の部隊が、要塞化されたウクライナの拠点や分厚い装甲を持つ戦車に向けて、かなりの数の対戦車グレネードランチャー(擲弾〔てきだん〕発射器)を発射する様子が捉えられていたという。
死んだ兵士たちが持っていた兵器は、「ロシア兵のそれより優れていることが多かった」とキンドラテンコは言う。現在では、ロシアも北朝鮮も当初の方針を転換して、北朝鮮の兵士がロシアに派遣されていること、そして死傷者が増えていることを公的に認めている。「間違いなく、今後も北朝鮮兵の捕虜は増えるだろう」と、ゼレンスキーは1月中旬に述べた。
ここのところ姿が見えない北朝鮮兵がいつ戦場に戻ってくるのか、そして、さらに多くの援軍がやって来るのかどうかは、まだ分からない。どこかで訓練を受けて、より強くなって戦場に戻ってくるかもしれないし、新しい戦術の一翼を担う可能性もあるだろう。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます