今後はインドから来日する人を増やすために、ビザの発給要件を緩和するそうだ。

 つねに「歴史問題」で日本にカードを切ってくる中国からの留学生は、日中の政治の狭間で苦しんでいる。日本が好きだから日本に来ても、それがいつ「売国奴」よばわりされる方向に変わるか分からない。ひどくビクビクしながら日本留学を選んでいるのが現実だ。

 それに比べるとインドには「反日」の環境がなく、歴史カードをいつまでも掲げてくる要素もない。

 今後の経済発展のポテンシャルは中国より遥かに高く、いずれ中国を追い抜くだろう。

 経済界にとっても学生を募集する教育界にとっても、今般の提携は朗報だ。

 この競争に勝ったことは、日本にとって大きな分岐点になるにちがいない。

[執筆者]

遠藤 誉

1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)

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