──この役のどの面が最も心に響いたか。

ひとことで言えば、それは愛だ。彼が欲した家族の愛、切望していた家族の愛。彼は家族に受け入れてほしかっただけなのではないか。

ピアノをどうするのかというだけの作品ではない。家族が自分を許してくれるのか、自分のことを及第点だと言ってくれるのかというのがテーマだと思う。

──家族と一緒に仕事をするのはどんな感じだった?

やっぱりプレッシャーはあった。ドジを踏めば、これまでのような俳優人生は送れなくなると思っていた(笑)。

──アカデミー賞の下馬評に上がっているが?

一部の人たちが最近になってオーガスト・ウィルソンのことを話題にし始めたけれど、ウィルソンの戯曲や舞台にはまだ全く触れていない。この状況にはわくわくする。

そうした人たちは、(ウィルソンの代表作である)『フェンス』や『マ・レイニーのブラックボトム』を見たことがないのかもしれない。この映画をきっかけにウィルソンの戯曲に触れる人が出てくれば、私のミッションは達成されたことになると思う。

【動画】映画『ピアノ・レッスン』予告編
【関連記事】