また、BYDの公式ミニブログに掲載されている別の広告では、スモッグのなかで男性が孫悟空に助けを求め、「有害な汚染が引き起こされているのに孫悟空はいないのか」とのキャッチコピーが付いている。

 北京汽車<1958.HK>の子会社であり、北京市からも支援を受ける北汽新能源のマーケティングマネジャーは、警報が赤色の一歩手前であるオレンジだった6日、同社のスタッフはマーケティング会社と、大気汚染と結びつけた電気自動車の販促方法を話し合ったと語った。

 赤色警報が発令された7日から9日まで、同社では運転手付きの送迎を無料で提供するキャンペーンを行ったという。

 ただし自動車業界は、問い合わせの増加が実際の販売に結び付くかを判断するには時期尚早だとしている。

 CAAMの董揚・常務副会長は10日、電気自動車の販売台数は現在のような強い伸びを維持することは難しく、来年にはペースは減速するとの見通しを示した。

 たとえ電気自動車に乗り換えたとしても、汚染の脅威が緩和されるとは限らない。火力発電で供給された電力で電気自動車が再充電される可能性があるからだ。

 米カーネギーメロン大学が行った最近の研究では、中国で電気自動車への移行が進んだ場合、石炭火力発電の依存度が高い同国の電力供給網では大気汚染がさらに深刻化する可能性が指摘されている。

 中国では現在、石炭を燃料とする火力発電が約75%を占めているが、政府は2020年までにそれを60%まで削減するとしている。

 (Jake Spring記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

[北京 10日 ロイター]
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