[ロンドン 10日 ロイター] - 10日のタイムズ紙に掲載された調査会社ユーガブの最新予測によると、12日投開票の総選挙(下院定数650議席)で、ジョンソン首相率いる与党保守党は339議席を獲得して過半数を確保するものの、他の政党との差は28議席にとどまる見通し。

ユーガブの11月27日時点の予測では保守党の獲得議席は359議席、他党との差は68議席とされていたが、今回、大幅に縮まった。

ユーガブは予測モデルにおける不確実性は高いため、どの政党も過半数に達しないハングパーラメント(宙づり議会)になる可能性も排除できないとした。

最大野党の労働党は231議席獲得と、前回選挙の262議席を下回る見込みだが、11月時点の予想である211議席は上回った。

ユーガブの分析結果を受けてポンド<GBP=>は急落。この日の序盤取引では対ドルで7カ月ぶりの高値を付けていたが、0.5セント超下げた。

ユーガブは過去1週間に有権者と10万件以上のインタビュー形式による対面調査を実施し、予想をまとめた。

XTBのチーフマーケットアナリスト、デービッド・チータム氏は「この調査の誤差や獲得議席差が明らかに縮小している傾向を踏まえると、12日の選挙結果で確実に言えることは何もない」と分析した。

英調査会社フォーカルデータが先に公表した最新予測によると、保守党の獲得議席数は337議席と、前回2017年の選挙から20議席増やし過半数を確保する見込み。他党との差は24議席と、前月時点で見込まれていた82議席から縮まった。

労働党は235議席と前回から27議席減らすと予想されている。その他、スコットランド民族党は41議席、自由民主党は14議席の見通し。

アナリストの多くは、ハングパーラメントとなればどの政党も欧州連合(EU)離脱を巡る膠着を打開できないため、少なくとも短期的には、英経済にとって最悪のシナリオだと指摘する。

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