ホームレスを助けるこのような善良な人たちを賞賛すべきだ。この人たちがいるからこそ、日本社会には温かさと愛があると思う。

上野公園のホームレス
上野公園にはなんとテントの屋根にソーラーパネルを取り付けているホームレスもいる

「娘さんたちと連絡を取っていますか?」と聞いた

桜の季節、ホームレスの写真を撮るために上野公園に行ってきた。そこにはホームレスが多いはずだし、ついでに花見もできるだろうと考えた。

その日はちょうど上野公園では桜が満開だったが、意外にも公園に着いてからしばらく歩いても、数人しかホームレスに会わなかった。彼らは比較的目立たない場所にいる。桜が満開になり、観光客が一杯になる日だから、人々の視線を避けたいのだろう。現代社会において、ホームレスは差別される部類に属している。

私はこの時、以前、桂さん(仮名)と交わした会話を思い出していた。彼が私に、2人の娘の話をしたときのことだ。桂さんの娘たちは、2人とも結婚して子供を産んでおり、それぞれ自分の家庭を築いているという。

私は聞いた。

「娘さんたちと今も連絡を取っていますか?」

「過去には取っていたが、その後は途絶えて、もう10年も音信不通になっています」

「じゃあ彼女たちは、自分のお父さんの今の状況を知っているんですか?」

彼にそう聞くのは残酷なことだと知っていたが、敢えて聞いてみた。

「彼女たちが知っているかどうかは分かりませんが、少しは見当がついているだろうと思います」

そこまで言うと、桂さんは黙った。私も何も言えなかった。

娘は自分の父親がホームレスであることを知られたくない
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