<Netflix史上最高のヒット映画は、なぜ世界中で愛されたのか──>

Netflixのアニメーション映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』(以下、『K-POPガールズ!』)の人気が凄まじい。今年6月20日に公開されたこの作品は、8月下旬で「累積視聴回数が2億3600万回を超え、Netflixで最も多く鑑賞された映画1位」(同社発表)に。オリジナルサウンドトラックも大好評で、物語のハイライトで流れる「Golden」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」のトップに輝き、同時期に他の挿入歌3曲がベスト10入りを果たしている。このチャートアクションは極めて異例で、CNNの報道によれば「1990年代以降では初めて」だという。

『K-POPガールズ!』のストーリーはシンプルだ。歌の力で世界を守るK-POPガールズグループ・Huntr/x(ハントリックス)が、K-POPボーイズグループで悪霊のSaja Boys(サジャボーイズ)や、古代の悪魔王・グウィマと戦う姿が全編にわたって描かれる。

世界中のメディアが大ヒットした理由を分析しはじめているが、随所に"韓国らしさ"がちりばめられているのが受けた要因のひとつだったのは間違いないだろう。たくさんのおかずとチゲに似たメインディッシュを食べる主人公たち、ハングル表記の看板、Nソウルタワー、ハットグ(韓国式アメリカンドッグ)、ソウルの城郭、韓国の伝統的な帽子をかぶった鳥──。このような西洋とは違うものが次々と登場する本作は、物語としてはありふれているものの、アメリカ人を中心にフレッシュに受け止められたのは想像に難くない。しかしながらこの映画の記録的なヒットの最大要因は、"タイミングの良さ"ではないかと個人的には思っている。

マーケット拡大戦略でグローバル化へ
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