劇中のK-POPボーイズグループSaja Boys(サジャボーイズ)による「Your Idol」はサビで効果的に韓国語が使われている曲。  Sony Pictures Animation / YouTube

マーケット拡大戦略でグローバル化へ

このことを理解するには、K-POPの発展の歴史を知っておくと良いかもしれない。K-POPはダンスポップが主役となってから急速に成長しはじめたが、その始まりは10代のアイドルが雨後の竹の子のごとく登場した90年代後半。この時期に韓国国内のリスナーの低年齢化が加速し、マーケットも巨大化していった。

国内の需要だけでは十分な利益を確保できない。そう考えた韓国の音楽関係者は次なる目標として日本での成功を目指すようになる。2000年前後のことだ。結果としてBoAや東方神起といったSMエンターテインメントのアーティストたちがけん引役となり、以降はBIGBANGや少女時代、KARAといったK-POPアイドルが次々と日本でお茶の間人気を獲得していく。

そうなると今度は日本以外の市場にも目が向くのは自然の流れだ。2010年代に入ると、どこの国でも受け入れられやすい存在になろうと多国籍グループが急増。そしてついに音楽マーケット世界1位の国=アメリカでもK-POPの支持層が拡大していくのだが、そのきっかけを作ったのはBTSだったと言えよう。

彼らが世界中の誰もが認めるポップアイコンとなったことで、K-POPはワールドワイドな人気を誇るジャンルに。となれば、もはや非コリアンアーティストでも「K-POPらしさ」があれば十分成功できるのではないかと、2020年代以降は韓国以外の国でもK-POP式のトレーニングを受けたアイドルが続々と登場するようになってきた。日本ではJO1やNiziUなどが代表的な例である。

NewJeansの不在も影響?
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