では肝心の石破茂首相はどうだったか。共同通信の記事に注目した。西田氏の発言を耳にした首相は周辺に「展示にそんな説明は一言もないのに、許し難い」と憤り、閣僚関係者も「最低の発言だ」と首を振ったという(5月9日)。しかし公にはこのような態度は出てこなかった。
すると、12日の衆院予算委員会で質問されてようやく「全部を承知をしていないが報道の限りにおいて、私は認識を異に致しておるところ」と答えた。この言い方を日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」は「ぼやけた答弁」とバッサリ(5月14日)。さらに「なぜ党として西田に事情聴取し、厳しく対応しなかったのか」と指摘。まったくである。
どこか西田氏におっかなびっくりな印象がある石破首相。思い出したいのは3月の首相の商品券10万円騒動だ。問題発覚の前日に西田氏は「参院選の看板になるのはあり得ない」として石破氏の退陣を要求していた。そして翌日には商品券報道。後に歴代首相も商品券を配っていたと分かるのだが、石破氏だけリークされたとすると党内右派にどれだけ嫌われているかという想像もできる。