時間を惜しみ、ランチや夕食をミーティングの場にするXワーカーもいます。ゲーム感覚で働いているため、寝る時間以外は労働に充当する傾向があります。

体を鍛えるXワーカーも多いでしょう。一年中、ほとんど休むことなく働く知人の弁護士は、ゴールドジムに通って筋肉隆々の体を手に入れました。100キロを超えるウルトラマラソンや、アマゾン、南極で行われる特殊なマラソン大会に参加する友人もいます。彼ら彼女らも、ふだんは異常なほど働いて成果を出すXワーカーたちです。

「エクストリーム・ワーカー」の今後

「エクストリーム・スポーツ」と同じように、「エクストリーム・ワーカー」の働き方が世間一般に受け入れられることはない。マジョリティになることはありません。しかし、世の中が「働く時間を減らしたい」「もっとストレスのかからない仕事をしたい」という風潮になっているため、今後はXワーカーたちの存在が際立ってくるはずです。

会社を起ち上げることなく、Xワーカーたちが個人で相互にネットワークで繋がり、ビジネスプロジェクトを柔軟に進めはじめたら、一般企業では太刀打ちできません。働く姿勢、働くマインドが一般企業の従業員のそれとまったく違うため、彼ら彼女らとプロジェクトチームを構築できない。したがってXワーカーたちが作り上げるプロジェクトチームは、それこそ常人では理解できないほどのスピードで、エクストリームな成果を出すことでしょう。

Xワーカーたちが独自のコミュニティを作り、有機的に繋がることで、一般企業では成しえない新たなイノベーションが起きる気がしています。

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※6月25日号(6月18日発売)は「弾圧中国の限界」特集。ウイグルから香港、そして台湾へ――。強権政治を拡大し続ける共産党の落とし穴とは何か。香港デモと中国の限界に迫る。