刺激に馴れていくことで、刺激を刺激だと認識しなくなる現象を「刺激馴化」と呼びます。辛い食べ物に馴れていくと、もっと辛い物が食べたくなる人がいるように、もっと過激なスポーツをしたい、もっと危険な目に遭ってもやりたいという心理現象が、このような行動を人にとらせます。

この心理現象は、当然のことながら労働にもあります。働けば働くほど成果が上がる。自身のビジネスが好転するとわかれば、起きている時間はすべて働く時間に充てたい。寝る時間を惜しんで働いていたい......という発想になっていきます。

極端な話、「限界まで働きたい」という人たちは、マイノリティですが、実際には一定数いるのです。

このような働き方をする人を私は「エクストリーム・ワーカー」と呼んでいます。エクストリーム・スポーツを「Xスポーツ」と記すので、「エクストリーム・ワーカー」も「Xワーカー」と記すことにします。

「エクストリーム・ワーカー」の定義

「エクストリーム・ワーカー(Xワーカー)」は、世の中で問題になっている長時間労働者とは区別すべきです。Xワーカーの定義をここで明確にしておきましょう。

● 1日の労働時間が「15時間」を超えている

● 働いて成果を上げることに快感を覚える

● 長時間の労働を主体的に続ける(やらされ感は一切なし)

● IT技術を駆使し、作業密度を高める工夫を怠らない

● 学習の意欲が高く、自己投資を惜しまない

● 長時間働ける体力作りに余念がない

1日15時間というのは、朝7時から夜10時ぐらいまでノンストップで働くペースです。実際には移動時間や食事の時間もあるため、朝4時や5時に起きてすぐに働きはじめ、夜も11時、12時まで働き続けます。

しかもダラダラ働くのではなく、労働生産性を高める努力を人一倍します。働くこと自体が楽しいため労働時間の絶対量を減らそうとしません。したがって、処理できる仕事の量がドンドン増えていくことになります。それこそが自分の成長の実感と受け止めるため、Xワーカーたちはこなせる仕事量が増えれば増えるほど喜びを覚えます。

「実現する悦び」にハマる