石破が主張すべき極めて重要な事実
トランプは人生で一度も飲酒したことがないと主張しているが、その行動はアルコール依存症の症状を思わせる。相手の言葉が気に食わなかったり、自分の望みが通らなかったりすると、口を極めて相手を罵る。周囲の人たちは、そうしたわがままと気まぐれから逃れることはできない。
その点では、世界各国のリーダーたちが置かれた状況も同じだ。トランプの一貫性を欠く振る舞いと、「力こそ正義」という親ロシア的な姿勢を避けて通ることはできない。各国首脳にとって最善の行動は、線引きをはっきりさせ、自国の死活的な国益を前向きな言葉で主張することだ。
石破は今回、アジアの安定維持のために西側の同盟関係が重要だと明確に訴えるべきだった。加えて、トランプが受け入れようとしない、もう1つの事実もきっぱりと伝えなくてはならない。日本の対米投資がアメリカ人の幸福を高めていると述べたときのように、日米同盟がアジアにおけるアメリカの影響力を大きく高めている、と。トランプは理解しないだろう。怒りをあらわにする可能性もある。だが石破はこの極めて重要な事実を主張すべきなのだ。
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