極右勢力が共和党の主導権を奪取
もちろん陰謀論にはまるのは右派だけではないが、見過ごせないのは、ケネディ暗殺の翌年に、陰謀論的傾向の強い極右勢力が共和党の主導権を奪取したことだ。この勢力はその後60年間かけて着々と共和党の支配を強めていき、トランプの下でその支配が完成した。トランプは陰謀論に流れやすい支持層の傾向を利用し、その結果「ディープステート」への憎悪をさらにあおったのだ。
月日は流れる。オズワルドとフィリップスは世を去り、私も年齢を重ねた。それでも変わらないのは、扇情的なデマを広める扇動政治家が常に存在し、陰謀論や疑心暗鬼がなくならないということだ。
私がCIA工作員だったと聞くと、「あなたは敵だ」と言ってきた共和党支持者やトランプ支持者は多い。トランプは文書の公開を指示することにより、こうした人たちに、この種の主張には根拠があると思い込む材料を与えたことになる。
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