つまり、トルコでの協議で事態が大きく改善すると考える合理的根拠はないということだ。世論調査によれば、新たに併合した領土の返還を伴う戦争の終結を支持するロシア人はわずか28%。77%がドンバス地方の返還を拒否している。これが戦争に対する普通のロシア人の本音だ。

私は先日、ある国際会議に講師として出席した。そこで会った数十人のウクライナ人の1人は、今回の協議では100%何の進展もないと断言した。

この人物がロシア政府の行動から学んだ教訓の1つは、彼らが常に真実とは真逆のことを口にすることだという。だから、もしプーチンが停戦を望み、そのためにトルコへ行くと言ったら、実際には停戦を望んでいないし、トルコにも行かないということになる。もちろん、この予測は的中した。

もう1人は、ロシアがわざと地位の低い交渉団をトルコに送り込み、まだ支配してもいない土地の割譲など、滑稽な要求をするだろうと正確に予測した。さらに別のウクライナ人は、ロシアの帝国主義的傾向から見て、少なくともウクライナの東部全体と南部の大半を事実上分割するまで攻勢を止めないのは明らかだと言った。

彼は「プーチンの頭脳」と呼ばれるウラジスラフ・スルコフ元大統領補佐官のコメントを例に挙げた。スルコフは最近、ウクライナは「人工的な政治的実体」であり、「ウクライナの軍事外交的圧殺」は不可避だと欧米の雑誌に語っている。

ウクライナ人はトランプの交渉をこう見る
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