[ロンドン 30日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、スペイン、イタリア、ポルトガルなどの南欧諸国の国債利回りが低下した。独立問題で揺れるスペイン北東部のカタルーニャ自治州を巡り、12月実施の州議会選挙で独立反対派がややリードしていることが世論調査で示されたほか、S&Pが前週イタリアの信用格付けを引き上げたことが背景。
スペインのカタルーニャ自治州は前週27日、スペインからの独立を宣言。その後、上院からカタルーニャ州の直接統治権を承認された中央政府のラホイ首相は同州政府の閣僚を解任し、議会を解散、さらに12月21日に州議会選挙を実施すると発表した。現地紙エル・ムンドが29日公表した世論調査の結果では、カタルーニャ州の独立に反対する政党が支持率でややリードしている。
イタリアについては、S&Pが27日、経済成長見通しの改善、投資拡大、雇用の安定的な増加を背景にソブリン信用格付けを「BBBマイナス」から「BBB」に引き上げた。格付け見通しは「安定的」を維持した。
コメルツ銀行の金利調査部門責任者、クリストフ・レーガー氏は「S&Pは格付け見通しをポジティブに引き上げると予想していたが、一歩踏み込んで格付けをBBBに引き上げたことは明らかにこの日の入札に対する追い風となった」としている。イタリアが実施した5・10年債入札は堅調な需要を集めた。
イタリア10年債<IT10YT=TWEB>利回りは10ベーシスポイント(bp)低下の1.84%と、1月以来の低水準を付けた。1日としては約7週間ぶりの大きな低下となる見通し。独10年債<DE10YT=TWEB>との利回り格差は約147bpと、2016年12月以来の水準に縮小した。
スペイン10年債<ES10YT=TWEB>利回りは10bp低下の1.49%。カタルーニャ問題を巡る政治的な混迷が深まるなか利回りは最近上昇していた。
イタリアとスペインの国債利回り低下に追随しポルトガル10年債<PT10YT=TWEB>利回りも11bp低下し、約2年半ぶりの低水準を付けた。1日の低下としては6週間ぶりの大きさとなる見通し。
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