国防費をGDP比の3.5%、国防関連インフラ1.5%の妥協案
フリードリヒ・メルツ新独首相は無制限の国防予算枠、今後10年で約1兆ユーロの借り入れによる歳出を可能にする基本法(憲法)改正を主導した。しかし国防費がGDP比で1%ポイント増えるごとに年450億ユーロの支出増になる。
マルク・ルッテNATO事務総長は従来の国防費をGDP比で3.5%に増額し、残り1.5%を国防関連インフラに投資する妥協案を示す。マルコ・ルビオ米国務長官は6月下旬のNATO首脳会議までに今後10年で国防費を5%に引き上げる目標に合意するよう圧力をかける。
英軍は4月1日時点で正規の訓練を受けた兵士の数は7万860人と前年比2.3%減と史上最低水準にまで縮小している。米国の「脱欧入亜」が加速する中、ロシアの脅威に対峙するためにはお題目だけでは済まされない。国防費のGDP比3.5%引き上げはもはや不可避と言えるだろう。
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