1987年、埋立地の容量が限界に達したニューヨーク市からゴミを積んだ艀が出港。ゴミは汚染しているとの噂が広まり、受入先のノースカロライナ州や他の州、メキシコ、ベリーズ、バハマも受け入れを拒否し、たらい回しにされた艀はニューヨーク市に戻って来る事件が起きた。

ゴミの大半が包装材などのプラスチックだった。この事件をきっかけに廃棄物処理への関心が高まり、プラスチックのリサイクルに大きな注目が集まった。しかしプラスチックと一口に言っても何千種類もの異なる種類と亜型がある。

「布オムツは時代遅れ」という広告キャンペーン

「すべてを一纏めにしてリサイクルしようとしてもうまくいかない。リサイクルが解決策になると業界は考えていなかった。しかし化学・消費財メーカーは何か対策を講じなければと全米の自治体のリサイクルプログラムにプラスチックを含めれば問題は解決すると唱えた」という。

マクドナルドは70年代に森林破壊への懸念から紙の包装をプラスチック容器に切り替えた。しかし20年後、今度はプラスチックへの反発が強まり「何か対策を講じる必要がある」と紙の包装に戻った。しかし紙の内側にはプラスチックが使われている。

「布オムツは時代遅れ。使い捨てオムツは赤ちゃんの脳に良いし、よく眠れる」と布オムツを使う親を非難する企業の広告キャンペーンが展開され、大成功を収めた。トイレトレーニングを始める年齢はどんどん上がっている。使い捨てオムツの製造にはプラスチックは不可欠なのだ。

リサイクルより新しくプラスチックを作る方が安い
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