再生可能エネへの移行が送電網の脆弱性を高めた?

温暖化懐疑主義者はスペインやポルトガルの電源構成に占める再生可能エネルギーの割合が高い点を強調する。英紙デーリー・テレグラフ(28日付)は「ネットゼロが欧州最大の停電の原因。専門家は太陽光と風力発電への依存が両国を脆弱な状態に陥れたと指摘した」と報じた。

再生可能エネルギーが電源構成に占める割合はスペインが56%、ポルトガルが61%で、気候変動対策の優等生だ。28日昼に2度、電力供給と需要の急激な不均衡が起きており、自動的な負荷遮断メカニズムが作動し、送電網全体に連鎖的な故障が発生した可能性が指摘された。

それでは再生可能エネルギーへの移行が送電網の脆弱性を高めたのか。

英レディング大学のデービッド・ブレイショー教授(気候科学とエネルギー気象学)は「電力システムはネットワークで、局所的な障害を広い地域に伝播させる。電力需給をほぼ瞬時に調整する必要があり、発電機は正確に同期を保つ必要がある」と解説する。

「ネットワーク上の要素(発電機や送電線、大規模な電力消費者)が突然消失すると、需給バランスが崩れ、システム周波数が変動し始める。この変動が過大になると他の機器が自動的に停止し、バランスがさらに悪化する連鎖反応を引き起こし、重大な停電を誘発する可能性がある」

「現時点で原因を特定するのは時期尚早」
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