EU離脱でロンドンの観光業は大打撃

ロンドン中心部では今年2月、象徴的な老舗百貨店の一つであるフェンウィックは130年以上営業してきたニューボンドストリート店を閉店。コロナ危機による大幅な損失とオンラインショッピングとの競争に対応できなかった。

英紙フィナンシャル・タイムズによると、オックスフォード・ストリートは高い空き店舗率と万引きの多発に悩まされてきた。22年半ばには空き店舗率は13%に達したが、今年6月には約4%に改善。コロナ危機で落ち込んだ来客数も1日当たり約50万人にまで回復してきた。

地方自治担当のアンジェラ・レイナー副首相(労働党)は、カーン市長の計画を復活させるため、都市開発公社を設立し、計画策定の権限を与える方針だ。レイナー副首相は「新たな雇用が創出され、経済活動が活性化し、成長が促進される」とカーン市長を後押しする方針だ。

英国の欧州連合(EU)離脱はロンドンの観光業に大打撃を与えた。買い物は外国人観光客にとって20%も割高になり、割安なフランス、イタリア、スペインに消費がシフトした。年約200万人の観光客が遠のき、推定107億ポンドの国内総生産(GDP)が失われたとの調査結果もある。

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