<コンゴ鉱山事件>なぜ海外で中国人労働者の拉致が多発するのか

2021年12月2日(木)17時54分
ローラ・コーパー

これに対しルトゥンドゥラは捜査を進め、人質を解放し、実行犯を厳罰に処し、治安を強化し、東部の安定を回復するため、「強力な措置を取る」と約束したと、新華社通信は伝えている。

これとは別にウガンダ政府は今週に入り、コンゴ民主共和国の政府軍と合同で、コンゴ東部のイスラム過激派組織「民主連合軍(ADF)」の拠点に空爆と砲撃を加えたと発表した。

ADFは1990年代初めにウガンダで結成された組織だが、その後ウガンダ政府軍に追われて、隣国のコンゴ東部に拠点を移した。コンゴ東部は中央政府の支配が及んでいないため、武装勢力が拠点を置くには好都合だ。

ウガンダでは11月16日、首都カンパラの議会と警察本部近くで連続自爆テロが起き、少なくとも市民4人が死亡した。

過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、実行犯はウガンダ人だと明かした。ウガンダ政府は、2019年からISと手を組んでいるADFの犯行と見ている。


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